教育体制・キャリア支援
専門・認定看護師
専門看護師・認定看護師
※クリックすると各認定資格取得者の声を見ることができます。
専門看護師
2024年4月1日
がん専門看護師 | 1名 |
---|
認定看護師
2024年4月1日
認定看護管理者 | 1名 |
---|---|
皮膚・排泄ケア認定看護師 | 3名 |
感染管理認定看護師 | 3名 |
救急看護認定看護師 | 2名 |
小児救急看護認定看護師 | 1名 |
クリティカルケア認定看護師 | 2名 |
新生児集中ケア認定看護師 | 1名 |
がん放射線療法看護認定看護師 | 1名 |
がん性疼痛看護認定看護師 | 1名 |
糖尿病看護認定看護師 | 1名 |
慢性心不全看護認定看護師 | 1名 |
緩和ケア認定看護師 | 3名 |
認知症看護認定看護師 | 1名 |
慢性呼吸器疾患看護認定看護師 | 2名 |
手術室看護認定看護師 | 3名 |
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 | 2名 |
摂食・嚥下障害看護認定看護師 | 1名 |
がん薬物療法看護認定看護師 | 1名 |
心不全看護 | 1名 |
合計 | 31名 |
資格取得支援制度
当院では、専門看護師、認定看護師の取得を推奨し、資格取得のため日本看護協会等の修学機関に修学する場合は、入学金・授業料を病院が負担するほか、修学期間中の給与及び手当ても支給されます。また、認定資格取得者は特別に昇給します。
専門・認定看護師からのメッセージ
認定看護管理者
今、クリニカルパスを使用して入院される患者さんがほとんどです。でも、患者さん一人ひとりの背景や思いは全く違います。看護師は、医療チームの一員と考えるだけではなく、患者さんとたえず寄り添い、その周りに医療チームがあると私は思うのです。患者さんを一番よく知っている看護師だからこそ、医療チームの中心となって多職種にとっても患者さんにとっても良きキーパーソンとなれることが大切だと考えています。そのためには、患者さんにとって一番いい看護、100人の患者さんがいれば100通りの看護を語れる力を養う必要があります。そして、温かな看護をストーリーのように語り合える仲間が増えるともっともっと看護にやりがいを感じると思います。
皮膚・排泄ケア認定看護師
出会えた患者さまから「あなたに会えてよかった」という素敵な言葉をいただきました。スキンケアを通して、患者さまの思いに寄り添い、少しでもその人らしい人生が過ごせるようなお手伝いができればと思っています。また、同じような思いでケアができるスタッフを育成していきたいです。
ストーマ造設患者を受け持ったとき、局所条件が悪く頻回な排泄物の漏れが生じており患者さまに辛い思いをさせてしまいました。そのため、もっとケア方法について学びたいと思いました。
難渋したストーマや病棟の褥瘡発生状況を目のあたりにし「知識があったら...」と感じていた時に先輩が背中をおしてくれ、認定の道を選びました。
呼吸器内科病棟所属時に、治療である非侵襲的陽圧換気療法により発生してしまった皮膚障害が患者様の苦痛につながる現状にジレンマを感じていました。所属病棟でスキンケアを導入し、皮膚障害が改善したりや予防ができることを実感しました。そして、何よりも患者様の創が治って嬉しいという言葉にケアする喜びを感じました。これらの経験から自分ひとりが行うのではなく、スタッフ全員でスキンケアを行い、患者様自身が継続して行えるケア方法を、患者様を含めたチームで共に考え取り組んでいきたいと思っています。
感染管理認定看護師
感染対策は決して一人ではできません。変化する最新情報を学び、それを現場に伝えること、実践できるように一緒になって考えることを大切にしています。
感染管理認定看護師になったことで、病院の感染対策チームの一員として活動しています。チームメンバーには、頼りになる医師、看護師、薬剤師、検査技師がメンバーとして含まれ、その大切な仲間とともに、患者・職員・病院に関わるすべての人を感染から守るため、日々熱く活動をしています。
感染対策は、コツコツ地道な努力が必要です。困難な時も立ち止まることなく、改善の機会と捉え、患者さんや病院関係者により良い環境が提供できるように努力しています。
救急看護認定看護師
最新のガイドラインやエビデンスをスタッフへ広めています。 また看護に対する視野を広げるため、救急看護だけではなく他分野のトピックスについても情報を得るように心がけています。自分の持つ知識や技術は院内だけではなく、講演や研修会などを通し地域で働く看護師に対しても伝えています。 認定看護師が主催する「エキスパート塾」を通し、一次救命処置、二次救命処置などを中心に急変時対応の 研修会を開催しています。今年度からはシミュレーターを用いた急変前対応の研修会も開催しています。 また、災害看護についてもDMATと連携し院内外で活動しています。
小児救急看護認定看護師
小児救急患者と家族の抱える身体的・精神的・社会的問題について専門的な知識と技術を用いて支援することを目的としています。
救急外来を受診する小児の多くは、入院を必要としない軽症な患者さまです。しかしその中には、緊急度の高い患者が紛れていたり、来院時は軽症であっても診察待ち時間中に急激に状態が悪化したりすることがあります。 これらを見逃すことのない様に、アセスメントできる看護師の育成に努めます。 帰宅後の家庭での初期対応など、ご家族が抱えておられる不安や悩みに対する相談も行います。
クリティカルケア認定看護師
集中治療領域では自らの力では生命を維持できない患者さまが入室されます。刻々と変化する病態を的確にアセスメントし、心身の重症度に合わせたケアの提供が求められます。"その人らしさ"を保てるように生活や人生という意味を含めた「life」も心掛けていきたいと思います。
認定看護師は「自分からなるもの」ではなく周りに認められて初めて「なれるもの」です。自分の知識を伝え、多くの看護師のスキルアップのため、いまさら聞けないことを「カエル通信」にして毎月発行しています。
新生児集中ケア認定看護師
赤ちゃんにとっての「最善」を考え実践するのは、自分ひとりではありません。赤ちゃんの治療・看護に携わる人間が一丸となってケアすることがとても重要です。そのため、独りよがりではなく、スタッフ・ご家族とともに、より「ベター」な選択を繰り返し、よりよい実践ができるようにこころがけています。
ある赤ちゃんは、消化管の病気のためにNICUに入院していました。入院中はミルクを飲むことも、飲む量も制限されており、赤ちゃんは泣いてばかりいました。「うちの子が迷惑ばかりかけてしまって。しかも私にはこの子にしてあげられることは何もない。」とお母さんは話されました。
私は、赤ちゃんの泣いている意味、看護師が何を考えてケアをしているのか、そして何よりも赤ちゃんはお母さんを必要としていることをはなし、毎日お母さんと一緒に赤ちゃんのお世話をしました。
退院の時、「子供の泣いている意味、それをどうとらえたらいいのか知ることができ、勉強になりました。母になれて本当に良かったと心から思いました。」と言葉をいただきました。
がん放射線療法看護認定看護師
がん治療において放射線療法は、根治治療から緩和治療まで幅広い患者さんが対象となります。臓器の形態や機能温存が可能で、身体的侵襲が少ないという特徴があります。しかし、放射線療法の効果を得るためには長期間の治療をやり遂げる必要があり、副作用のケアが必要になります。
私の役割は、放射線療法を正しく理解していただくこと、有害事象をアセスメントしたうえで予防的ケアと症状緩和を実践し、治療完遂を多職種と協働しながら支援することだと考えています。 放射線療法を受ける今は、その方の人生の一部分でしかありません。「患者さんやご家族が、長期間の治療やケアをどうすれば生活の中に取り入れられるか」「安心・安全に治療完遂するために私たちは何ができるのか」、患者さんやご家族、外来・病棟スタッフの皆さんと共に考え、多職種と協働し、患者さんやご家族の今までとこれからを繋げられる支援をしたいと思います。
がん性疼痛看護認定看護師
がん患者の3人に2人は痛みを体験すると言われており、身体的な苦痛だけではなく社会的・精神的・スピリチュアルにも影響される「Total Pain」と言われています。様々な症状と折り合いをつけながらも苦痛と向き合い過ごされている患者さんや家族の苦痛を受け止め、その人らしく安心して生活がおくれるよう支援したいと考えています。痛みは主観的であるため、患者さんや家族、医療スタッフが一緒に痛み治療に取り組むことが重要となります。痛みを全人的に捉え、痛みの原因・影響を与えている状況を模索し、多方面からのアプローチや患者さん個々に合った薬剤の適切な使用・効果を評価しながら症状緩和を目指していきます。
糖尿病看護認定看護師
糖尿病患者さんと関わる中では、「患者さんは治療のためだけに生きているのではなく、病気をもちながら普通に社会生活をしている人」という視点を大切にしたい。その人は『糖尿病をもつ患者』である前に、誰かの夫であり、妻であり、親であり、子供であり、大事な仕事がある。そんな様々な役割を担う患者さんが治療に前向きに取り組めるように、背中を押せる存在でいたいと思っています。
「先生には内緒だけどね...」そう言って、医師には言いにくい生活状況を話してくれる。そんな患者さんとの関係づくりを大切にしながら、糖尿病診療チームで作成した手帳をもとに検査データ確認しながら、療養生活の見直しをしています。
慢性心不全看護認定看護師
心疾患は「減塩」「水分制限」など日常生活での制限を多くされます。しかし、その制限が患者様の人生の楽しみを奪ってしまうこともあります。そこで私は「してはいけない。」のではなく「どうしたらしてもいいか。」を患者様と一緒に考え、療養生活を少しでも苦なく過ごせるよう支援していきたいと思っています。
動き過ぎたり、水分を摂り過ぎたりしてしまう患者様に心不全の管理ファイルを渡し、自分の血圧や体重、自覚症状を記録してもらっています。ファイルを活用することで自分の体の変化がわかり、具合が悪くなる兆候を見つけて早めに受診してくださる患者様が増えました。
緩和ケア認定看護師
患者さんもご家族も一人ひとりに生活、価値観があり、過去がある。そして、スタッフ一人ひとりも違いがあり、それぞれの考え方があります。
「共に」、「一緒に」、「お互いに」。その方らしい療養を目指し「サポートパス」を皆で話し合えるように作成しています。
認知症看護認定看護師
認知症だから...ではなくたまたま認知症があるだけ、永く人生を歩んでこられた人生の先輩としてその方を尊重し、その人らしさを追及していきたい。疾患を看るのではなく疾患を持ったその人を看る、それは丁寧な観察とアセスメントがなければ始まらないという信念をもとに、日々患者さんやご家族の方に関わっていきたいと思っています。そしてスタッフとともに認知症ケアの楽しさを感じていきたいと思います。認知症を持つご本人が、ここにいてもいいんだと安心して治療を受けられる関わりや環境づくり、ご家族の方が安心できるケアの提供など、何を望みどうなりたいと考えておられるのか、私も共に寄り添い考えていける存在になりたいと思います。
慢性呼吸器疾患看護認定看護師
スタッフが実践できるよう実践・指導・相談を行っています。スタッフに負担をかけすぎないよう、現場のスタッフが中心となるよう心がけています。周りのスタッフに気軽に声をかけて頂けるよう、同じ立場になることを大切にしています。楽しんで勉強をしてスキルアップを目指しましょう。
~楽しく学ぶ環境がここにはある~
呼吸困難、息切れなど強い患者さんに少しでも日常生活指導・教育を行い生活の手助けになりたいと思います。私はこの認定に可能性をとても感じています。
手術看護認定看護師
平均在院日数が約13日の当院において、私たちが患者さんと関わるのは、周術期のなかでも手術前日から術後1~2日です。病棟看護師と比べると、患者さんと関わる機会は少ないですが、外科的治療を目的で入院された患者さんが、術後の合併症なく予定通りに退院し、早期に社会復帰できることを喜びに感じています。 安全で良質な医療チームの一員として、患者さんの思いに寄り添い、早期社会復帰に向けた関わりができるように努めていきます。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
脳卒中は突然発症し、時には生命の危機に至ることもあります。危機から脱しても、何らかの機能障害を残し生活の再編を余議なくされる患者さんは少なくありません。機能障害を持ちながら生きていく患者さんとの出会いを重ねるたびに、私に何ができるのだろうという思いから認定看護師になりました。 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、日常生活の再構築に向けて急性期・回復期・維持期(生活期)のあらゆる場面において回復支援を行い、その人らしく生きていくためにサポートしていくことを役割としています。脳卒中発症や再発予防のための健康管理に関する教育・指導も行います。病期や状況に応じて、患者さんとご家族それぞれに必要な支援を行い、暖かい励ましを行っていくことを大切にしていきたいと思います。
摂食・嚥下障害看護認定看護師
私たちは普段当たり前のように口から食事を摂取しています。しかし、突然の病気や加齢の影響により口から食事ができなくなってしまうことがあります。口から食事ができなくなる患者さんの辛さや苦しみと向き合い、食べたい気持ちに応えて援助していくことが摂食・嚥下障害看護認定看護師の役割です。 摂食・嚥下障害看護は障害の程度を評価し、口腔ケアを基本とした機能維持、向上のためのリハビリや食事介助を主として援助しています。嚥下する瞬間は外観からは観察できないため、障害が重度の患者さんに対しては、嚥下チームによる内視鏡を使用した評価を行っています。また、食べられないことにより栄養状態が低下しやすいため、栄養サポートチームの一員として適切な評価を行い介入します。摂食・嚥下障害看護を広く浸透させるため、看護ケアの相談、指導を行うことで技術の向上を目指す活動をしています。 安全で安心して食事ができるように援助することにより、患者さんの食べる楽しみや喜びを支えています。これからも口から食べる幸せを感じて頂けるように看護を提供していきたいと思います。
がん薬物療法看護認定看護師
日本人の2人に1人はがんになる時代になり、抗がん薬の種類も進化しています。それに伴う副作用も多岐にわたります。がん薬物療法では、その副作用の予防や、出現している副作用を軽減するためのサポートをしていきます。薬物治療は主に外来で行われるため、患者さんやご家族が日常生活の中で副作用対策ができるようにしていく必要があります。患者さん自身で副作用のケアができるように支援していきたいと思っています。