-62-<知識(解剖、治療薬の薬理作用など)> ・脳の解剖(神経解剖) → 自主学習 ・降圧剤、抗てんかん薬の薬理作用 → 口頭で指導<扱うcommon disease> ・脳出血、頭部外傷、慢性硬膜下血腫、症候性てんかん、くも膜下出血<問診聴取> 救急外来で研修する<身体的診察> 救急外来と病棟で研修する<X線や検査所見の解釈> CT、MRIの読影を行う(1年目にはレクチャーを行っている)<カルテ記載> 研修医の記載を上級医がチェックする槇 英樹(所属長)指導医資格保持者槇 英樹、野田 智之、今井 資手術に参加した症例は手術記事を、共観医として担当した症例は退院時サマリをファイルさせるように指導している 脳神経外科は昭和51年に開設され、以来西濃医療圏全域の脳神経外科疾患の患者の治療にあたってきた。患者の専門医志向の高まり、周辺病院の脳外科医師の大学医局引き上げによって、当科の患者数は外来・入院とも年々増加傾向にある。現在常勤医は6人で内4人は脳神経外科専門医である。 年間手術症例は平成20年以降400例を越え、代表的な脳神経外科疾患である脳動脈瘤・脳腫瘍に対する手術は各々50例前後で推移している。その他脳出血・頭部外傷に対する開頭血腫除去術や、閉塞性脳血管障害に対する血管吻合術や頸動脈内膜剥離術、顔面痙攣や三叉神経痛に対する神経減圧術や、下垂体腫瘍に対する経鼻的下垂体腫瘍摘出術、頚椎手術など多彩な手術を行っている。手術に際しては、ナビゲーションシステム、神経内視鏡、神経モニタリング、術中血管造影などを利用し、安全な手術をこころがけている。ここ数年は、脳梗塞の超急性期血栓回収療法も積極的に行っている。 基本的に、救急外来・一般外来とも初診医が主治医となって、手術を担当するシステムをとっており、卒後3~5年の間には豊富な手術を経験することができ、若い脳神経外科医のトレーニングには最適な環境にある。Ⅶ.脳神経外科の紹介Ⅷ.指導責任者
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