-55-選択研修についてⅡ(追加).行動目標(SBOs):①新生児蘇生に必要な器具とその準備ができる。②新生児蘇生法の手順を説明できる。③新生児の採血を経験する。④新生児に対する点滴確保を経験する。⑤新生児の血液ガスの測定ができ、測定値の解釈ができる。⑥主な新生児呼吸障害を列挙できる。⑦各種呼吸障害のX線検査評価ができる。⑧適切に酸素吸入療法の指示が行える。⑨新生児の超音波検査を経験する。⑩NICUにおける感染予防の重要性と感染対策を理解する。Ⅴ(追加).経験すべき疾患:①低出生体重児②新生児黄疸③新生児呼吸障害 当院の新生児集中治療室(NICU)は、約40万人を有する岐阜県西濃圏域における新生児医療を担う唯一のセクションです。院内出生の新生児に加え、地域産科施設から病的新生児の救急搬送を24時間体制で対応しています。NICUへは低出生体重児、呼吸障害、重症新生児仮死、先天性心疾患、新生児外科疾患など、年間約200名前後の入院症例があります。NICU退院後の児の乳幼児期から小児期の成長発達フォローや小児病棟・ICU入院時の管理、または産科病棟での正常新生児の診察など、活躍の場は多岐にわたります。 開設から30年以上の歴史があり、日本周産期新生児医学会における周産期新生児専門医育成のための基幹研修施設として認定されており、新生児専門医暫定指導医の指導のもとに診療を行っています。ほぼ全ての新生児疾患に対応可能であり、小児科医の必須スキルである正常~軽症新生児の管理から、新生児専門医に必要な重症成熟児や超低出生体重児の呼吸循環管理まで、幅広く経験できます。 小児が成人のミニチュアではないのと同様に、新生児は小児のミニチュアではなく、新生児の疾患は特殊性が高いです。また、人工呼吸器や中心静脈カテーテルの使用が多く、投下の研修で集中治療や全身管理も体感できます。Ⅶ.第2小児科(新生児)の紹介Ⅷ.指導責任者 責任者 立花貴史指導医資格保持者 立花 貴史、伊野 学
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