R4年度初期臨床研修プログラム
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-47- 小児および小児疾患(新生児と小児循環器の領域を除く)の特異性・普遍性を理解し、小児医療を適切に行うために必要な基礎知識・技術・態度を身につける。①患者-家族(保護者)―医師関係 1)患者・保護者らと良好な人間関係を確立して、相互理解を得る。 2)守秘義務を果たし、患者へのプライバシーに配慮する。②チーム医療の構成員としての役割を理解しながら、適時指導医と相談し適切な診療に努める。③得られた所見をPOSシステムに則って正しく診療録に記載できる。④病歴、理学的所見で得た情報から、鑑別診断を列挙し必要な検査を計画できる。⑤患者・家族に鑑別診断と検査の計画及びその必要性を説明できる。⑥検尿、検便、血液生化学、免疫血清検査、髄液検査などの基本的な検査成績が理解できる。⑦胸・腹部単純X線写真、超音波検査、CT、MRI、シンチグラム、脳波、心電図の基本的な読影ができる。⑧急性疾患に対する適切な治療方針(診療計画)を立てることができ、投薬や点滴の処方などができる。⑨慢性疾患患者の年齢、重症度を考慮した栄養・生活指導ができる。⑩外科的適応が理解でき、必要に応じて、外科医(専門科)へのコンサルテーションができる。⑪受け持ち症例を症例検討会で発表し、小児科医とディスカッションできる。⑫臨床に関する欧文文献を読み、症例検討会でわかりやすく説明できる。⑬貴重な症例や、臨床データを集積した研究では、指導医とともに学術発表の準備(プレゼンテーションの作成、口演原稿作成、抄録の作成など)を行い、適当な学会・研究会で発表できる。発表した場合には、指導医の指導のもとで論文を執筆するよう努力する。①医師としての基本姿勢、診療態度・チーム医療、担当した入院患者の疾患・症例、経験すべき症状・疾患の対応、興味ある経過をとった症例のプレゼンテーション―観察①午後に予約されている脳波、頭部MRIなどの検査前の診察を行う。②上級医(指導医)とともに小児科午後救急患者の診療にあたる。③上級医(指導医)のもと救急入院患者の診療の初期対応する。④入院患者の共観医となり、1ヵ月間で合計30症例を受け持つ。Ⅰ.一般目標(GIO)Ⅱ.行動目標(SBOs)Ⅲ.評価法Ⅳ.方略(LS)9 小児科研修カリキュラム 

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