R2年度初期臨床研修プログラム
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-67- 経験した症例のまとめを研修ファイルに追加する<身体的診察> 救急外来での気胸・外傷、術後患者の聴診、触診、視診<X線や検査所見の解釈> 術前患者の画像読影<超音波に関する研修> 機会は少ないが、胸水穿刺の際に研修するⅦ.胸部外科の紹介 地域のセンター病院としての性格から、我々は新生児から90歳を越える幅広い年齢層の心臓疾患、大血管疾患及び呼吸器疾患に罹患した患者を毎日診ている。また院内態勢としていつでも緊急手術を施行できる準備が整っており、急性期の緊急手術が可能で多くの症例を救命している。 現在スタッフは9名で、ローテーションの研修医を含めて日々診療している。心臓血管外科は横山幸房部長が担当し、呼吸器外科は重光希公生部長が担当している。 初期研修においては経験する症例数もさることながら、経験する疾患の種類も重要である。当科の特記すべき特徴は胸部外科領域の各疾患のバランスがとれていることである。(心臓血管外科について) 虚血性心疾患においては循環器内科との連携が特に重要で、左主幹部病変や多枝病変の急性冠動脈疾患に対する内科的あるいは外科的治療方針は両科が共同して当たるよう努力している。 また緊急的な外科処置が必要な場合は迅速に対応できる臨戦態勢を取れるように常に心がけている。また弁膜疾患に対しては人工弁置換や弁形成を行っているが、手術方法にこだわらずに、症例に即した対応を行っている。大動脈疾患は高齢化と共に80歳以上の高齢者症例も増加しているが、積極的に手術を行うことでよい成績をあげている。先天性心疾患は小児循環器科、新生児科、NICUが併設されており、総肺静脈還流異常、大血管転位などの新生児手術も積極的に行っている。また複雑心奇形症例も多く、数回にもわたる手術も根気強く取り組んでいる。 人工心肺装置では低圧持続吸引や人工透析の導入を工夫することで、より安全にかつ術後の回復を早める努力を行っている。(呼吸器外科について) 当科は呼吸器外科専門医合同委員会認定修練施設基幹病院で、呼吸器外科専門医を目指す医師にとっての条件を整えている。また当院は腹部一般外科、心臓血管外科、小児外科の指導体制が充実しており、呼吸器外科専門医の前提となる日本外科学会専門医取得に必要な知識と経験を得ることができる。 チーム医療の一環として、毎週火曜日の午後に行われる呼吸器内科・外科合同カンファレンスにて手術適応症例が検討される。その会に参加することで、外科が介入する胸部疾患に関して効

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