-19-3 血液内科研修カリキュラム Ⅰ.一般目標(GIO) 血液疾患の診断・治療課程に指導医のもと参加して、プライマリケアに必要な血液疾患の基本的な診断・治療法のみならず、臨床領域全般に関わる輸血療法・医療従事者としての院内感染対策・臨床腫瘍学・終末期ケア・死の臨床医学の基本を身につける。Ⅱ.行動目標(SBOs)①様々な受診動機から、現病歴、理学所見等から血液疾患の可能性を疑診することができる。②適切な検査計画を立案し、遅滞なく確定診断に導くことができる。③確定診断に基づき、標準治療や標準的治療を中心に最適な治療方針をカンファレンスで提案できる。④患者・家族の心理的・社会的背景を把握・理解したうえで、診断過程・治療方針説明・治療経過説明など、適切に担当医師として説明を行い、良好な信頼関係が保てる。⑤血液学において必要な血液検査を実施し、適切に解釈できる。⑥US、CT、PET/CTなど画像診断を読影し解釈できる。⑦生検部位の決定や生検結果の解釈が適切に行える。⑧造血器腫瘍における標準的な化学療法を理解できる。⑨抗がん剤治療の副作用評価が適切に行える。⑩輸血に関する諸検査、同意説明、副作用対策・副作用報告などを理解し、上級医の指導のもとで、実施できる。⑪腫瘍崩壊症候群、DIC、oncological emergencyなどの血液学固有の緊急症候に対して、上級医の指導のもとで、適切に診断・治療が行える。⑫血液疾患の治療に必要な多職種チーム(NST、緩和ケア、ICTなど)と適切に連携をとり、最適な方法を決定できる。Ⅲ.評価法全て観察記録最終評価段階では口頭試問発熱・貧血・リンパ節腫脹の項目においてレポートⅣ.方略(LS) ①指導医・上級医のもとで、第二主治医(共観医)として、入院患者の診断・治療を担当する。②毎週の症例検討会で、担当患者のプレゼンテーションを行い、短期および中・長期方針を、検討会の結果に従って遂行する。③症例検討会で、リンパ腫病理を中心に習熟する。
元のページ ../index.html#24