H30年度初期臨床研修プログラム
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-87-9 小児科研修カリキュラム Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 小児および小児疾患(新生児と小児循環器の領域を除く)の特異性・普遍性を理解し、小児医療を適切に行うために必要な基礎知識・技術・態度を身につける。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①患者―家族(保護者)―医師関係1)患者・保護者らと良好な人間関係を確立して、相互理解を得る。2)守秘義務を果たし、患者へのプライバシーに配慮する。②チーム医療の構成員としての役割を理解しながら、適時指導医と相談し適切な診療に努める。③得られた所見をPOSシステムに則って正しく診療録に記載できる。④病歴、理学的所見で得た情報から、鑑別診断を列挙し必要な検査を計画できる。⑤患者・家族に鑑別診断と検査の計画及びその必要性を説明できる。⑥検尿、検便、血液生化学、免疫血清検査、髄液検査などの基本的な検査成績が理解できる。⑦胸・腹部単純X線写真、超音波検査、CT、MRI、シンチグラム、脳波、心電図の基本的な読影ができる。⑧急性疾患に対する適切な治療方針(診療計画)を立てることができ、投薬や点滴の処方などができる。⑨慢性疾患患者の年齢、重症度を考慮した栄養・生活指導ができる。⑩外科的適応が理解でき、必要に応じて、外科医(専門科)へのコンサルテーションができる。⑪受け持ち症例を症例検討会で発表し、小児科医とディスカッションできる。⑫臨床に関する欧文文献を読み、症例検討会でわかりやすく説明できる。⑬貴重な症例や、臨床データを集積した研究では、指導医とともに学術発表の準備(プレゼンテーションの作成、口演原稿作成、抄録の作成など)を行い、適当な学会・研究会で発表できる。発表した場合には、指導医の指導のもとで論文を執筆するよう努力する。<やや専門的な内容として>①入院患者を指導医の指導のもとに副主治医(共観医)として最低30例受け持ち、診療を通した研修を行う。②小児医療に関する医療制度、社会医療制度の概要が理解でき、制度を考慮した適正な診療に努めることができる。③救急外来(日・当直も含む)において、小児科医の指導のもと、小児の救急疾患に対し迅速で適切な診断、救急処置、治療ができる。④患者・家族(保護者)から病歴聴取を行い、患者を泣かせないように協力を得て正確な理学的所見をとることができる。
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