H30年度初期臨床研修プログラム
76/258
-71-7 循環器内科研修カリキュラム Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 医師として必要な基本的人格および診療態度を身につけるとともに、循環器疾患患者の診療にあたっての基本的な知識および技術を習得する。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①理学所見(とくに聴診法)、心電図、胸部XP、心エコーの解読を習熟する。②各種負荷テスト(TM、CPXなど)、心筋シンチ、心臓カテーテル検査、EPS、心エコー等、専門的検査の意義と実施法を習得する。③急性心筋梗塞、急性心不全などの生命に直結する疾患の、救急室での初期治療を習得する。④CCU・救命センターにおいて、重症患者の全身管理を上級医の下で勉強し、専門的治療の理解を深める。<やや専門的な内容として>①心カテ室、ハイブリッドオペ室で施行される各種インターベンション(PCI、PPI、CAS、TVAR、EVAR、カテーテルアブレーション、ペースメーカー、ICD、CRTD、P、植え込み等)の第2、第3助手として参加することにより、循環器治療の多様性を理解する。また、TAVIなどの構造的心疾患に対する最新の血管内治療を見学する。②心リハ、WAON療法などの非侵襲的治療法の有用性を理解する。③患者診察、診療 10人前後の入院患者を主治医として受け持ち、指導医のもとに循環器疾患の治療を行う。回診、病状説明、検査結果説明などを通じて、患者との良好な信頼関係を構築する。臨床経過、検査所見、退院時サマリーなどを、的確かつ丁寧に診療録に記載できる。④検査1.基本的手技心電図、レントゲンはその所見を間違いなく読影でき、心エコーも自分でとり、かつ読影できる。トレッドミル、CPX(心肺負荷テスト)、負荷心筋シンチはその意味や危険性を充分理解したうえで指導医の監視のもと施行し、結果を解釈できる。2.特殊検査心カテ、EPSの介助法、手段をよく理解し、その所見を読影できる。また、その合併症と対策に習熟する。⑤治療非薬物療法(運動療法、WAON療法、ASV療法など)、薬物療法、アブレーションを含んだカテーテル治療、PMなどの各種デバイス治療、外科的治療など各治療法の特徴と限界を十分理解し循環器疾患に対する適切な治療方針を立てることができる。その結果として一般
元のページ
../index.html#76