H30年度初期臨床研修プログラム
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-65-Ⅶ.呼吸器内科の紹介 呼吸器内科医がカバーする疾患は腫瘍、感染症、閉塞性肺疾患、アレルギー・膠原病、びまん性肺疾患の他、胸膜・縦隔病変、異常呼吸など多岐に渡り、それぞれの患者数は年々増加している。さらに通院治療センター、急性期呼吸リハビリテーション、緩和ケアチーム、禁煙外来など病院横断的な業務にも呼吸器内科医が関与しており、幅広い知識を持った指導医が研修医指導に携わっている。スタッフは進藤、安藤、安部、白木、中島の5人の常勤医で、これに後期臨床研修医師3から5名が加わり、ローテートしてきた初期臨床研修医2から3名の教育指導を行う。 各種検査については、気管支鏡検査が年間約450~500件で、気管支鏡下生検の他、異物除去、ステント留置、高周波によるポリープ・腫瘍切除などを行っている。また、肺野末梢微小病変の診断のためにCTガイド下経気管支鏡生検も施行しており、CTガイド下針生検も週1~2件の実績がある。超音波気管支鏡も導入されEBUS-TBNAによる縦隔リンパ節生検に加え、末梢病変に対しても超音波検査を併用しつつアプローチしている。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断のため、アプノモニターによるスクリーニングの後、polysomnographyを月に2から3件実施しており、確定診断後はnasal CPAPによる治療が導入されている。人工呼吸管理については鼻マスクによる陽圧人工換気補助が主体となってきているが、常時3~5例に対して人工呼吸管理が行われている。 地域唯一の基幹病院という立地条件のため、稀少症例についても充分な症例数を経験でき、呼吸器専門医、気管支鏡専門医、アレルギー認定医・専門医など呼吸器関連の各種専門医制度の教育施設となっているため、資格取得条件を整えることが可能である。Ⅷ.指導責任者進藤 丈(所属長)指導医資格保持者進藤 丈、安藤 守秀、白木 晶Ⅸ.EPOC該当項目研修の評価(行動目標)1.患者―医師関係1)患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。○最適な治療方法・療養場所を選択する過程で、社会的背景、患者家族の希望を十分に考慮することができる。・COPDにおけるHOT導入・がん性疼痛に対する緩和医療・喘息治療。2)医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォームドコンセントが実施できる。○当該疾患と患者の状態について十分な予習をし、標準的で最適な治療方法・療養場所について面談書を利用してわかりやすく説明できる。患者家族からの質問に適切に回答できる。3)守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。○病状説明において、外来・面談室などを利用できる。
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