H30年度初期臨床研修プログラム
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-212-5.国民健康保険 飛騨市民病院Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) プライマリ・ケアやへき地医療を担う医師となるために、地域住民の健康に関する様々な問題について、保険・介護・福祉の知識を理解し総合的な視点で診療できる医師としての基本的な知識・技能・態度を習得する。Ⅱ.行動目標(SBOs)<プライマリケアとして>①地域の地理的、経済的、社会的特性を理解して地域住民・患者の心身の状況を的確に把握して良好な患者―意思関係の下に診療にあたる。②限られた医療のマンパワーとの中で、緊密な連携によって医療サービスを提供している現場を経験し、チーム医療の重要性を認識するとともに、チームリーダーとしての役割を果たすことを学ぶ。③医師やスタッフが持てる知識と能力を最大限に発揮して、自己責任において診察する状況を経験し、問題対応能力や安全管理能力の大切さを実感する。④へき地における医療・保健・福祉・介護体制の実情を体験することにより、医療の社会性を広い視野で考えうる力を養う。Ⅲ.方略①入院治療◦内科・外科の一般急性期病床と医療療養病床の患者を共に担当し、急性期疾患から慢性疾患・終末期・緩和ケアなど幅広く学習し、地域の特性のなかで生活する患者の医学的、また社会的な問題点をあげて、診断、治療方針の決定し治療の実施を経験する。◦内視鏡検査、超音波検査など種々の臨床検査を指導医やコメディカルとともに経験し、また院内の各種業務運営委員会に参加することで、チーム医療を理解し、チームリーダーとしての役割を果たすことを学ぶ。◦毎日、朝の入院患者の症例検討会に参加し、夕方には指導医とその日の自分が診察した患者についてディスカッションし検証する。②外来診療◦飛騨市民病院及び、市内の各診療所の外来診察において、小児から高齢者にわたる広範囲な初診患者に対して、問診、理学的診察、診断、治療方針の決定と治療の実施を体験する。③在宅診療◦市内の在宅医療に同行し、地域の地形などの状況を知るとともに、在宅療養患者の実情を把握し在宅診療を理解し経験する。◦飛騨市訪問看護ステーションスタッフと同行し訪問看護、訪問リハビリを経験する。

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