H30年度初期臨床研修プログラム
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-117- 胸部外科研修カリキュラム Ⅰ.プログラムの一般目標(GIO) 胸部外科疾患を有する患者に対して、適切な治療ができるために、心臓血管疾患、呼吸器疾患及びその鑑別疾患について十分な知識を習得し、迅速に診断治療できる技能の基本を身につける。 チーム医療がスムーズにできるように他科との連携に心がける。 新たな原理や治療方法を開発できるような研究心を養う。Ⅱ.行動目標(SBOs)心臓血管外科<プライマリケアとして>①手術及び心臓カテーテル検査などを実施体験し、基本手技に習熟する。②術後管理に携わり、心拍数、前負荷、後負荷、心機能などの血行動態について基本的な理解を深める。③心大血管疾患及び末梢血管疾患について原因、形態さらにその病態整理を説明できる。④患者の訴え、症状に応じた心臓血管特殊検査を選択し、基本的に施行できる。⑤胸部単純X線撮影、心電図、心臓超音波検査や特殊検査(心臓カテーテル検査、血管造影検査、CT検査、MRI検査、シンチグラムなど)の結果を総合的に判断し、臨床診断を下すことができる。⑥心大血管及び末梢血管疾患に対する外科治療の適応、手術式及び一般的な治療成績を述べることができる。⑦急性動脈閉塞に対する血栓除去術、簡単な末梢血管吻合術などの外科的治療ができる。⑧人工心肺及び補助循環について説明できる。⑨心大血管疾患について通常の術後管理、さらに合併症に対し迅速に診断治療が行える。⑩循環器系疾患に対する薬物作用を説明することができ、効果的に使用することができる。⑪心臓血管手術麻酔の導入、維持、体外循環離脱後の麻酔管理を十分に把握し、麻酔医との対応が適切に行える。⑫実施計画あるいは臨床研究計画及び症例報告を立案できる。⑬自分の責任の下で研究を行い、その結果を解析検討し結論を出すことができる。検討内容を発表し、また論文とすることができる。<やや専門的な内容として>①末梢血管の吻合が正確に行える。②腹部大動脈瘤の手術が行えるまでの大血管吻合が可能である。③術後ICUで呼吸器からの離脱の判断ができ、気管内挿管チューブを除去できる。④心不全に対して必要薬剤(特にカテコラミン)の選択・使用量の正確な選択ができる。
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