神経生理
●脳波検査 ●誘発脳波(・聴性脳幹反応(ABR) ・新生児自動聴性誘発電位検査(AABR)
・体性感覚関電位検査(SEP) ・視覚誘発電位検査(VEP))
●神経伝導検査(NCV) ●平衡機能検査
脳波検査
脳波とは?
脳が活動するときに生じる電気を、頭皮上に付けた電極から記録します。 けいれん、失神、脳血管障害などの疑いがある場合に検査します。
検査中は目を閉じ、力を抜いた状態で、20~30分間、横になっていただきます。痛みはありませんので、リラックスして検査を受けて下さい。 検査時間約50分 (電極装着~記録終了後、電極をはずすまで) |
注意事項
- 検査前日に洗髪し、清潔な状態で来院してください。
-
動いたり、力が入っていたりすると、きれいな記録ができません。
※じっとしていられない小さなお子さまは、眠剤を使い、眠ってから検査を行います。
《眠剤を使用する場合》
- 眠剤の効き目を良くするため、当日はできるだけ寝不足の状態でお越し下さい。
- 寝てから検査を行いますので、時間に余裕をもって早めにお越し下さい。
- お薬を飲んで食事をすると眠りやすくなりますので、昼食の用意をお勧めします。
- 坐薬を使用することがありますので、着替えの用意をお勧めします。
誘発脳波
聴性脳幹反応(ABR)
ABRとは?
音を聞いたとき、聴覚神経系に生じる電気を頭皮上から記録します。 聴力障害、脳幹障害などを調べます。
頭に電極をつけて、ヘッドホンから聞こえる音を聞いていただきます。痛みはありません。 検査時間30分~1時間 |
注意事項
- 検査前日に洗髪し、清潔な状態で来院してください。
- 検査中は眠っているときれいに記録できます。
-
動いたり、力が入っていたりすると、きれいな記録ができません。
※じっとしていられない小さなお子さまは、眠るお薬を使用後、眠ってから検査を行います。
新生児用自動聴性誘発電位検査(AABR)
AABRとは?
音を聞いたときに生じる電気を頭皮上から記録します。 生後6ヶ月までの赤ちゃんの聴力検査として行われます。
イヤホンとシール状の電極を付け、赤ちゃんの耳に音を送ります。 検査時間10~30分程度 |
注意事項
- 検査中眠っていないと、検査に時間がかかったり、正しい結果が出なかったりします。
- 検査室に来てから、ミルクを飲んでおなかいっぱいにして寝かせていただきます。
体性感覚電位検査(SEP)
体性感覚電位検査とは?
上肢または下肢の感覚神経に、電気的あるいは機械的な刺激を与えることによって誘発される電位で、末梢神経から脳幹、大脳皮質までの間に機能障害がないかを調べる検査です。図のようにアースと刺激電極を装着し電気刺激をします。刺激部位は手と足です。 |
検査時間
30~90分程度
注意事項
- 波形を導出する電極を頭、腰、足につけますので、ガードルの着用は避けてください。
- 小さなお子様や体動のある方は睡眠剤使用の場合があります。
視覚誘発電位検査 (VEP)
視覚誘発電位検査とは?
網膜に光を与えた時に網膜や大脳視覚領に生じる反応をいいます。 検査時間60分程度(集中力の違いにより前後します) |
注意事項
- 集中力が欠けると波形の再現性がなくなりますので集中してください。
- 眼鏡使用の方は持参してください。
- 小さなお子様や集中できない方はゴーグルでの検査となりますので、睡眠剤使用の場合があります。
神経伝導検査(NCV)
神経伝導検査とは?
運動神経と感覚神経の伝わる速度を測定します。手、足や顔に電極をつけて電気刺激をして、神経を興奮させて行います。電気刺激は、電気マッサージの強いものだと思ってください。 検査時間30~60分程度(部位や神経の数によって異なります) |
注意事項
- 電気刺激をしますので、多少痛みを伴います。
- 小さなお子様は睡眠剤使用の場合があります。
平衡機能検査
平衡機能検査とは?
めまいの検査です。 立っているときのふらつき具合を見たり、頭や体の向きを変えるなどして、めまいの起きやすい状態を作り出しながら目の動きを観察・記録したりします。 検査時間約2時間 注意事項
|