ホーム診療科・部門案内臨床検査部門生理機能検査室 > 循環生理

循環生理

標準12誘導心電図  ●マスター2階段試験  ●トレッドミル負荷試験  ●ホルター心電図

24時間血圧検査  ●ABI検査(足関節・上腕血圧比)  ●FMD検査(血管内皮機能検査)

SPP検査(皮膚灌流圧検査)

標準12誘導心電図

心電図検査とは?

心臓は微弱な電気で動いています。
心電図は、心臓が動く時に生じる電気信号を記録したものです。
不整脈心筋梗塞狭心症心肥大などがわかります。

標準12誘導心電図

ベッドに仰向けになり、胸に6つ、両手足に1つずつ、合計10個の電極をつけます。
体の力を抜いて、リラックスして記録します。

検査時間

着替えを含めて5~10分(記録時間:10秒~3分)

注意事項

  • 痛みはありません。
  • 上半身の服はすべて脱いで、足首を出して検査します。
  • 検査中動いたり、力を入れたりすると、きれいに記録できません。

マスター2階段試験

マスター2階段試験とは?

階段昇降をして心臓に負担をかけることで、安静時の心電図だけではわからない異常を見つける検査です。
労作に伴って起こる狭心症や、運動と不整脈の関連などを調べます。

安静時の心電図を記録した後、検査台を使って昇降運動をします。
運動後、ふたたびベッドに寝て、心電図を記録します。

検査時間

約15分(着替えを含む)
※運動時間は1分30秒~4分30秒です。

マスター検査台

注意事項

  • 階段昇降の時間はだいたいの場合3分間ですが、1分30秒や4分30秒の場合もあります。
  • 年齢、性別、体重によって階段昇降の速さが決まっています。
  • ひざが痛い場合や足を怪我している場合など、階段昇降が困難と思われる方は受付で申し出てください。
  • 女性の方は検査着を着用して行います。

トレッドミル運動負荷試験

トレッドミル運動負荷試験とは?

ベルトコンベアのような機械の上を歩きながら、心電図・血圧の変化、自覚症状の有無をみる検査です。
検査目的はマスター2階段試験と同じですが、負荷中の変化をより詳しく見ることができます。負荷の強さも患者さんに合わせて変えることができます。

心電図の機械と血圧計をつけて、ベルトの上を歩いていただきます。
スピードは徐々に速くなって、傾斜もきつくなっていきますので、坂道を速足で歩くような感じになります。
自覚症状や心電図の変化が出るまで続けます。特に問題がなければ、心拍数を見て負荷を終了します。

トレッドミル

心肺運動負荷試験とは?

心電図の電極と血圧計の他、顔に呼吸用のマスクを着けて、トレッドミルを使った運動をします。
呼吸中の酸素や二酸化炭素の濃度を測定することで、運動中どのくらいの酸素を体にとりこむことができるかを調べます。
今の体力に適した運動量はどのくらいかなどをみます。

検査時間

約30分(着替えを含む)
※運動時間は個人差がありますが、5分~15分程度です。
呼気ガス用マスク

注意事項

  • 歩きやすいズボンをはいて来院してください。 (上半身は検査着に着替えていただきます。)
  • 汗をふくタオルを持参してください。
  • 素足で歩いていただきますので、運動靴は不要です。
  • 医師の立会いのもとで検査を行います。

ホルター心電図

ホルター心電図検査とは?

24時間、連続で心電図を記録する検査です。
不整脈の種類や回数、日常生活との関連、動悸や胸痛といった胸部症状と心電図異常の関連などを調べます。
その他、ペースメーカーの機能評価、抗不整脈薬の薬効判定なども行います。

胸部に5つの電極を貼り、小型のレコーダーを身につけて1日生活していただきます。

ホルトレック フラッシュコーダー
↑30g
(5㎝×6.5㎝×1㎝)
↑小児用 284g
(15㎝×9㎝×2.4㎝)

検査時間

約10分(着替え・検査説明を含む)

注意事項

  • 機械を取り付けた翌日も、機械のとり外しのため同じ時刻に来院していただきます。
  • 検査当日はシャワー、お風呂は入れません。
  • 飲食、睡眠、仕事、軽い運動など普段通りの生活ができます。
  • 家電製品の影響はほとんどありませんが、電気毛布・低周波治療器は使用しないでください。

24時間血圧検査

24時間血圧検査とは?

一日中血圧計を身につけて、30分に1回、1日あたり48回の血圧を測定します。
日常生活における血圧はどれくらいか、降圧剤の効果判定、どんな行動・時間帯に血圧が変化するのかを調べます。

左上腕に圧迫帯を巻き、小型の測定器を身につけて1日生活していただきます。

検査時間

約10分(着替え・検査説明を含む)
血圧計
250g(7㎝×12㎝×3㎝)

注意事項

250g(7㎝×12㎝×3㎝)

  • 機械を取り付けた翌日も、機械のとり外しのため来院していただきます。
  • 検査当日はシャワー、お風呂は入れません。
  • 圧迫帯は二の腕に直接巻きますので、袖のゆったりした上着を着て来院してください。

ABI検査(足関節・上腕血圧比)

ABIとは?

両足首、両腕の血圧を測定して、腕から足首までの太い血管の硬さや血液の流れやすさを調べます。
足の血圧が低い場合、下肢閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。

ベッドに仰向きに寝て、両腕・両足首の血圧を同時に測定します。

検査時間

5~10分

ABI

注意事項

  • 上半身は薄手になり、足首を出して検査します。
  • 検査場所は、血管専門検査室(2階)および生理機能検査室(1階)で行っています。

FMD検査(血管内皮機能検査)

血管内皮機能検査とは?

腕の動脈の太さを超音波で調べ、血管の内皮細胞の機能をみる検査です。 動脈硬化の度合を調べます。

ベッドに寝て、腕を真横に伸ばし、しっかりと固定します。
超音波で動脈の太さを測定した後、肘のあたりに血圧計の圧迫帯を巻き、5分間圧力をかけます。
圧力を解除した後、動脈の広がり具合を調べます。

このように血流を一定時間遮断した後、再開させると、血管内皮細胞の機能が正常な場合、血管は安静時よりも一時的に太くなります。

検査時間

約30分

FMD

注意事項

  • 半袖のTシャツ等を着用して来院してください。
  • 腕に血圧計で圧力をかける際、手先がしびれたような感覚になります。
  • 検査中に動くと測定できませんので、検査中は動いたり、しゃべったりできません。
  • 検査場所は、血管専門検査室(2階)で行っています。

SPP検査(皮膚灌流圧検査)

皮膚灌流圧検査とは?

足趾部の表面から1.5mm下を走行している毛細血管での血圧測定を行い、細い血管の血液の流れを調べます。
足趾部の血圧が低い場合、下肢閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。

ベッドに仰向きに寝て、足背部・足底部の血圧を測定します。場合によっては、足首部や膝上・膝下部などでも測定します。

検査時間

30分~90分(平均約60分程度)

注意事項

  • 靴下などを脱いで素足で検査を行います。
  • 検査場所は、血管専門検査室(2階)で行っています。
SPP