一般検査
一般検査とは・・
「尿検査」は、健康状態を知るためのスクリーニング(ふるい分け)検査。尿路感染症や腎障害の診断に役立たせます。「便の検査」は、潜血反応(便に血液成分が混入していないか調べる)や寄生虫の検査。「髄液検査」は、細胞の種類や数を調べます。「精液検査」は、精子の数や動きを調べます。
尿検査
尿定性検査
色調・混濁・pH・比重・蛋白・ブドウ糖・ケトン体・ウロビリノーゲン・ビリルビン・潜血・白血球反応・亜硝酸塩の12項目を自動分析装置 (写真1)で測定します。
尿沈渣
赤血球・白血球の血球成分や上皮細胞の種類、細菌や真菌、原虫、および結晶の有無を分析装置(写真2)や顕微鏡(写真3)にて検査します。
写真1 | 写真2 | 写真3 |
尿沈渣の写真
白血球 | 扁平上皮細胞 | シュウ酸カルシウム結晶 |
尿中の蛋白・ブドウ糖の定量
蛋白やブドウ糖は精密に測定し、1日の排泄量を調べます。
尿中の内分泌(ホルモン)検査
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は胎盤で産生されるホルモン。 妊娠にかかわる検査で、尿で定性および定量検査をおこないます。 ヒト黄体形成ホルモン(hLH)は排卵日を予想する目的で、尿で調べます。
便の検査
潜血検査
便に血液が混ざっていないか調べます。大腸癌や痔からの出血があると便潜血検査で陽性となります。
寄生虫検査
寄生虫卵(写真5)の有無を顕微鏡で観察します。 寄生虫が提出された場合は、その寄生虫が何であるか同定します。
写真5 |
髄液検査
髄液の細胞を顕微鏡で観察し、出血や炎症について調べます。(写真6)
精液検査
精液量・精子数や精子の動き、精子の奇形について顕微鏡で観察します。(写真7)
関節液検査
関節液の中の結晶成分や白血球を顕微鏡で観察し、痛みや炎症の原因を調べます。(写真8)
写真6 | 写真7 | 写真8 |