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CT検査

CT検査とは

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CTとはComputed Tomographyの略で、コンピューター断層撮影といいます。身体にX線を照射し、通過したX線量の差をデータとして集め、コンピューター処理するこ とによって身体の内部を画像化する検査です。最近の装置ではコンピューター処理によって横断像だけではなく、様々な方向の断層像や立体的な三次元画像を作成することもできます。
 X線は、空気のたくさんあるところは通過しやすく、骨は通過しにくいという性質を有しています。このため、身体の組織や臓器によってX線の通過しやすさ (透過性)は異なり、この差を利用して画像を作り出すことができるのです。CT検査によって病変が描出されるのは、X線の透過性が病変と正常部とでは異なるからです。

使用装置

一般外来患者用

 ▶ SIEMENS社製 SOMATOM go.Top  (64列マルチスライスCT)

 ▶ SIEMENS社製 Definition AS+  (64列マルチスライスCT)

救急外来、入院患者用

 ▶ SIEMENS社製 SOMATOM X.cite  (64列マルチスライスCT) 2022年導入

検査の順序

  1. 衣服、身体に付いている金属類を外し、場合により検査衣に着替えて頂きます。
  2. CT装置の寝台に仰向けに寝て頂きます。担当の放射線技師が簡単な検査内容や注意事項を説明します。
  3. 担当技師が患者さんの位置を決め、検査が始まります。目的とする部位に正しくX線が照射されるように、CT装置のガントリーという大きな円筒状の穴の中に寝台ごと移動させて撮影を行います。CT装置のガントリーはMRI装置よりも広く(2022年に更新された救急CTは820mm)、閉所恐怖症の方でもご心配なく検査することができます。
  4. 撮影中は身体を動かさないで下さい。また、数回息を止めて頂くことがあります。スピーカーの音声は以下の様になります。
    『息を吸って、止めて下さい』あるいは『息を吸って吐いて、止めて下さい』 ⇒『楽にして下さい』
    また、CT装置には患者さん用のマイクがありますので、検査中でも担当技師と会話することができます。何かあればお知らせ下さい。

検査の時間

検査時間は、検査部位や手技によって異なりますが、約5~15分程度です。

検査前日から当日にかけての注意点

  1. 妊娠中の方あるいは妊娠の可能性のある方については、診療科でご相談ください。
  2. 小さなお子様や不穏のある方については、鎮静剤や睡眠剤を使う場合がありますので、各診療科でご相談下さい。
  3. 検査部位に金属類(ピアス・ネックレス・入れ歯・ベルト等)が無いようにご準備下さい。
  4. 事前に検査のために食事を摂らないように説明を受けた方は、検査前の食事(午前中の検査の方は朝食、午後の検査の方は昼食)を摂らないで下さい。但し、水やお茶などの水分は飲んでも構いません(牛乳などの乳製品は除きます)。

検査後の注意点

検査後は、通常通りに食事を摂ったり、お風呂に入っても構いません。

造影剤について

検査の目的によっては造影剤という検査用のお薬を使用することがあります。造影剤を使用することによって血管や病巣がよりわかりやすくなり、より正確な 診断が可能になります。CTの造影剤は腕の静脈から約100mlを注入します。このとき少し身体が熱く感じることがありますが、心配ありません。現在使用 している造影剤は副作用は少ないのですが、時に発疹・吐き気・かゆみのような症状を引き起こし、稀ですが重篤な症状も引き起こすことがあります。しかし、 造影剤使用時は担当技師が患者さんの状態を常に観察しており、副作用が生じたときにはすぐに適切な処置が行われるような万全の体制を整えてあります。安心 して検査を受けて下さい。また、造影剤は腎臓から尿中に排泄されるため検査後は水分を多めに摂るようにして下さい。稀ですが検査終了後、時間が経過してか ら副作用が生じる場合があります。何か異常がありましたら、すぐに病院までご連絡下さい。検査終了時に「造影検査を受けられた方へ」というパンフレットをお渡ししております。ご確認ください。

スタッフから

何か解らないことがありましたら、お気軽にスタッフにお尋ね下さい。スタッフ一同、患者さんが安心して検査を受けられるよう努めて参ります。

CTC(CTコロノグラフィー)検査も可能

最近話題となっているCTC検査とは、肛門から大腸に人体に安全な二酸化炭素 (CO2)を注入してCT撮影を行い、コンピューターで画像を解析し三次元立体画像(3D)処理を行い擬似的に内視鏡でのぞいているような画像を作成し診断する方法です。検査の準備として、下剤を服用して大腸の中を綺麗にしなければならないのはバリウムを使用する注腸や内視鏡検査と同じですが、CTC検査は検査時間が短く、苦痛も少なく安全に受けられます。さらに、大腸周辺の臓器も観察できる利点があります。 検査当日は検査直前に腸管の蠕動を抑制する目的で注射を打つ必要があります。次にCT寝台上でCO2を注入し大腸全体を膨らませます。若干、おなかが張った感じがしますが痛みはほとんどありません。また、大腸内視鏡検査のように、挿入時の違和感や痛みが伴ったり、腸壁を傷つけたりすることはありません。撮影時間は当院の場合、仰臥位・腹臥位、両側臥位の4方向を撮影しますが検査時間はほぼ15分程度で終了します。CTスキャン撮影後、収集したCT画像データを3Dワークステーションでコンピューター処理を行います。3D画像を作り出す作業は少々時間がかかりますので、後日の診察にて結果を聞いて頂きます。

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CTC仮想内視鏡像 CTC仮想注腸像

急性期脳梗塞を診断できる頭部CT Perfusion

脳梗塞の治療は一般的に点滴治療が中心となり、血をさらさらにする点滴やお薬、血を固まりづらくする薬を使用します。しかし、急性期の脳梗塞に対しては血栓回収療法と呼ばれるカテーテル検査によって治療されるケースもあり、今まで麻痺が残っていた症例でも後遺症なく帰るというケースが増えています。当院では、新しく導入された装置で、その症例を判断するためのCT Perfusion CTパフュージョン)撮影をすることが可能となっています。急性期脳梗塞は時間経過が重要になり、早期診断および早期治療が行える体制が整っています。

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頭部perfusion CTの提供画像と解析結果