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病院幹部

院 長 豊田 秀徳 消化器内科
副院長 傍島 裕司 糖尿病・腎臓内科
大西 将美 頭頸部・耳鼻いんこう科
前田 敦行 消化器外科
安藤 守秀 呼吸器内科
森島 逸郎 循環器内科
重光 希公生 呼吸器外科
薬剤部長 宇佐美 英績
看護部長 日比 香
事務局長 戸谷 多民男


病院長のご挨拶 

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大垣市民病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。

  大垣市民病院は岐阜県西部、西濃医療圏の基幹病院として救急医療、高度がん診療、周産期医療、感染症、災害医療などを担い60年以上にわたり診療を行ってきました。「患者中心の医療・良質な医療の提供」を病院理念とし、常に最新・最先端の医療を行うことを目標として診療に取り組んでいます。約200名の常勤医師をはじめとした1600人以上の職員が最良の治療を目指し日夜頑張っています。研修指定病院でもあり、毎年約20名の研修医が全国の広い地域から集まっています。

  当院の特徴は「高度急性期病院」であり、かつまた「市民病院」であることと言えます。3次救急医療を担う急性期病院として救命救急センターを有し、また地域がん診療連携拠点病院として高度がん診療に対応すべくロボット手術用ダヴィンチ2台をはじめとする手術設備や通院化学療法センターを有しており、がん患者さんに寄り添う緩和ケアや相談窓口などの体制も整っています。さらにハイブリッド手術室、集中治療室、地域周産期母子医療センターなど、急性期疾患に対応できる体制を完備しています。高度急性期病院として急性疾患・重症疾患に完璧に対応できるよう準備し、地域の皆さんが安心して暮らせる病院を維持するために日々努力しています。

  一方で、市民病院である当院は、高度急性期疾患には当てはまらない疾患の患者さんを切り捨てることはできません。昨今の高齢者の急速な増加により、誤嚥性肺炎や尿路感染症など、高齢者に頻繁に生ずる疾患の患者さんは激増しています。これらの疾患の多くは高度急性期疾患にはあたりませんが、これら疾患の患者さんにも責任を持って対応に当たるのが市民病院の使命です。適切な診断・治療を迅速に行い、高齢の患者さんでもできるだけ病気になる前の状態に戻って帰っていただくのも大切な仕事です。

  ただ、高度急性期病院としての機能を保ちつつ超高齢の方の疾患にも対応もする、この一昔前には問題なく行なえてきたことが、人口構成の変化とともに段々と難しい問題になりつつあるのも事実です。市民病院として住民の皆さんのあらゆる疾患に対応することで、時として高度急性期病院としての機能が発揮できない場合があれば大きな問題となります。現在、この問題解決の一助として、それぞれの患者さんの重症度・病態に応じて最適な病院に移っていただく「下り搬送」という制度を医師会とともに進めつつありますが、今後の高齢者の増加から考えればこれで全て解決する可能性は低いかもしれません。施設の更新も含めて、病院組織・施設も今後の少子高齢化・人口減少を想定した大きな変革が必要な時期に来ていると考えています。

 他方、病院職員の環境改善も大きな課題です。地域の皆さんの健康を守るべく、職員は皆、毎日文字通り懸命に働いており、全ての職員が病院にとって大切な存在です。彼ら・彼女らの健康・モチベーションを守っていくのは病院の大きな責務です。働き方改革をはじめとした勤務時間の改革、施設の整備は今後も重要な課題です。

 これからの将来もずっと地域住民の皆さんの健康・安心を守るべく、市民病院は最先端の医療を行う病院としての伝統を維持しつつ必要なところは変化していくとともに、周囲の病院、診療所・クリニック、介護施設など、すべての医療機関とさらに連携を深め、手を取り合っていきたいと考えています。患者さんがホスピタリティに溢れるケアをしてもらえたと満足して帰ることができ、また私たち職員も十分しっかりした治療ができたと胸をはれるような、そんな病院にしていきたいと考えています。 これからもみなさんのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和7年4月 大垣市民病院 病院長 豊田秀徳